10月1日に一般公開された OS X El Capitan。 2、3問題があって、配布当日のインストールは見送っていた。
- 使用しているセキュリティソフト ESET がまだ未対応
- 常用している Homebrew を消される可能性がある (あった)
- Paralles Desktop が完全対応していない (アップグレード費用が必要)
配布から2日経った段階の評判が良かったので、上書きインストールしてみたところ、 全体的に動作が機敏になった以外には大きな変化もなく、ESET以外の不安が無くなった。 少し触ってみた感触では、Yosemiteと何にも変わらない。
MacBook Air 2014 については、 Snow Leopard,Merberick,Yosemite と上書きインストールして来ていて、 毎回SSDの残り容量が減ってきていてたのだけれど、El Capitanでは空きが 5GB 増えた。 これだけで、El Capitan をインストールした甲斐があったかも知れない。
MacBook Pro Retina15 2015 については、 Airに比べて動作が機敏になったのが体感し易いが、基本的にはYosemiteと変わらない。
念の為、変わったはずの部分を確認しながら、これは重要と思ったものから順に ファーストインプレッションをまとめておく。
上書きインストールに必要な時間
インストールプログラムを起動し、途中で何か選択肢が出るだろうと、 ボタンを押して進めていったら、あっさりとインストールが始まってしまい、 後戻りが出来ないので、何となくインストーラを起動するのは要注意。
MacBookAirの場合、大体40分で上書きインストール完了。 MacBookProでは20分くらい。(SSDが倍速いというのは本当らしい)
/usr/localの使用量が多いとインストールに時間がかかるという前情報があったが、 どちらもHomebrewで /usr/local を 1.7GBほど使用していて、この位の時間で終了した。
El Capitanの感触: ESET
非対応と言われていた ESET は、特にエラーやワーニングも出さず、 普通に動いている様に見える。
正式対応までは、リアルタイム保護とファイヤウォールを無効にしておくことにする。
El Capitanの感触: PDFの表示が高速化(素晴しい)
今迄がWindowsより遅過ぎたのだけど、PDFの表示が恐しく高速化した。 やっとSSDらしい速度になって、これは便利になりそう。
SSDが高速な MacBookPro2015だけでなく、 MacBookAir2014でも かなりの高速化を体験できる。
これは、出先で資料を確認するのに、すごく助かる。
El Capitanの感触: メニューバーを自動的に隠す機能
システム環境設定>一般に「メニューバーを自動的に隠す」オプションが。
画面が11インチのMacBookAirでは、これで1行多く表示できるようになるので有難い。
El Capitanの感触: Spotlight
以前のSpotlightは今いち中途半端だったし、emacsとキーバインドが被るので 使っていなかったのだけど、今回のは使い易そう。
システム環境設定>キーボード>Spotlight でShift+Command+Space に割り当てて、 しばらく使ってみる。
El Capitanの感触: 日本語のライブ変換
ATOKみたいに、どんどん勝手に変換してくれるようになった。 日本語だけの文章は、大分快適に入力することができる。
全般的には快適だけど、アルファベットが混じった文章は苦手なので、 技術的な報告書には向かないかもしれない。
しばらくGoogle日本語変換の代わりに使ってみようと思っている。
El Capitanの感触: ターミナルのバージョンアップとショートカットキー
最近のターミナルと同じ様にタブが使えるようになり、地味に便利。
別のターミナルをインストールする必要が減る。
あと。 Command + ↑/↓ ショートカットキーで、コマンドの履歴がハイライト表示される。
El Capitanの感触: パフォーマンス改善
AirもProも、 Blenderが、気持ちサクサクと動くようになった気がするけれど、 Matplotlibの表示(元々Airは遅い)には変化は感じられなかった。 特に Pro の方では、ウインドウの切り替えが早くなった気がする。
どっちにしても、明日には差が分からなくなる程度の違いだと思う。 「倍速くなった」と言うのは、言い過ぎだと思う。
どちらかと言えば、バッテリーの持ちへの効果の方を期待したい。
El Capitanの感触: 新しいMission Control
もともと微妙な使い勝手だったのが、大分見易くなった。 Split View 機能を設定するのにも、Mission Controlを使うのが分り易い。
ただ、普段は Command + TAB でアプリを切り替えているので、 今後もあまり使わないと思う。
El Capitanの感触: Split View 機能
そもそもOSXはマルチウインドウなので、同じ様なことは元々出来る。
Split View では、メニューバーの幅の分、画面を広く使える効果はあるのだけど、 上述の「メニューバーを自動的に隠す」オプションも追加されたので、 Split View のメリットが良く分からない。
Webページを見ながら、テキストエディタに何か書くような状況では便利かも知れない。 Split View にするまでに何ステップかの手間がかかるので、それなりに時間がかかる 作業でないと、使う気にはならないだろうし。
また、 アプリ毎のフルスクリーンやCommand + TAB 操作と完全には連動していないのが残念。 元々のフルスクリーンアプリと Split View が混在していると、 望みのアプリに切り替えるのに混乱することがある。
直感操作に拘りのある Apple にしては、ツメが甘い印象。
El Capitanの感触: マウスポインタをシェイクして大きくできる
これは微妙。 1秒くらいシェイクしないとカーソルが大きくならない。 この1秒を短縮するオプションは無いみたい。
El Capitanの感触: 新しいフォント関係
新しく、綺麗なフォントになったらしいが、 常用しているソフトでは恩恵を受けられない。
フォント関係では、文字単位で表示が乱れる不具合をたまに見付ける。 表示を更新すると正しく表示されるので、さほど深刻ではない。 アプリ側の対応がしっかりしてくれば、徐々に無くなるのだと思う。
El Capitanの感触: 新しいSafari
バッテリーの持ちが良いというのが売りだけども、その分モッサリ。
使い勝手は、やはりChromeの方が上だなぁ。 今回もSafariは使わない予定。
El Capitanの感触: 新しいメール
インストール直後に新規メールを取り込んだ後、何故か更新できず。 今迄も設定した後使っていなかったから実害はないから良いけど。
他所の人にも不具合が起っている様なので、メールアプリを使っている人は要注意。
El Capitanの感触: 新しいNotesアプリ(メモ)
クラウドのメモを使っていると、特に必要は感じないアプリ。 Appleに囲われてしまうのはチョットいやなツールでもあるので 多分今後も使わないなぁ。
El Capitanの感触: トラックパッドの新しいジェスチャー操作
対応しているのはメールアプリだけのようなので、関係なし。