トラリピなら予測しなくていい?

トラリピの発注管理方法です。
「ほったらかしで良いトラリピ」と言われていますが、毎月1回は発注を見直すことにしています。

理由は以下の通り。

  • 高値掴みのリスクを最小にしたい
  • サポート付近、レジスタンス付近、その間、で発注幅を変えたい
  • 価格帯毎に必要資金がどの位なのかを把握しておきたい

トラリピの弱点は、「高値掴みしたポジションが必ず残る」ことです。

N112_penwomotujyosei500

価格帯毎のリスクを調べてみると、高値付近のポジションのリスクが想像よりも大きい事が分かりました。
トラリピで損切りしていたのでは、コツコツ貯めた利益が簡単に吹き飛んでしまいますから、高値つかみを極力少なくするべきです。

そこで下の表の様に、トラリピの発注を何段階かに分けて、レジスタンス以上(高値付近)で刻み幅を荒くしています。

通貨 過去最低値 想定最低額 開始額 停止額 刻み幅 取引単位 必要資金
USDJPY 1 75 85 106 104 0.25 1000 217800
USDJPY 2 75 85 103.75 103 0.1 1000 180288
USDJPY 3 75 85 102.9 101 0.25 1000 168848
AUDJPY 1 55 75 98 95.5 0.5 1000 153720
AUDJPY 2 55 75 95 93.5 0.15 1000 230980
AUDJPY 3 55 75 93.35 91.5 0.3 1000 148036
ZARJPY 1 5.7 7 10 9.73 0.05 10000 196200
ZARJPY 2 5.7 7 9.68 9.55 0.02 10000 210336
ZARJPY 3 5.7 7 9.53 9 0.05 10000 291632

発注内容は毎月見直すので、ここ10年間の最悪値(過去最低値)よりも若干緩めの価格を想定最低額として、安全に放おって置ける必要資金を計算します。

サポートよりも大幅に低い価格でも刻み幅を荒くしていますが、こちらはリスク回避というよりも、単純に必要な原資を現実的な範囲に抑えるための設定です。

この工夫で、安全な運用を行なうので必要な金額は、1,797,840円になりました。

ちなみに、刻み幅を下の表のように均一にして、同じだけの値幅で発注した場合に、安全に放置するために必要な原資は360万円にもなります。およそ倍です。

通貨 過去最低値 想定最低額 開始額 停止額 刻み幅 取引単位 必要資金
USDJPY 1 75 85 106 104 0.1 1000 508200
USDJPY 2 75 85 103.9 103 0.1 1000 225880
USDJPY 3 75 85 102.9 101 0.1 1000 420560
AUDJPY 1 55 75 98 95.5 0.15 1000 436424
AUDJPY 2 55 75 95.35 93.5 0.15 1000 301964
AUDJPY 3 55 75 93.35 91.5 0.15 1000 274924
ZARJPY 1 5.7 7 10 9.73 0.02 10000 457072
ZARJPY 2 5.7 7 9.71 9.55 0.02 10000 271368
ZARJPY 3 5.7 7 9.53 9 0.02 10000 713016

表を見てもらうと、高値付近のポジションはトラリピの弱点であるにも関わらず、安全運転のために必要な原資がとても高いことがわかると思います。
割に合わないですよね。

N112_fightpoze500

トラリピに用意した原資の都合で、3月まではUSDJPYとAUDJPYだけの取引だったのですが、こうした工夫をすることで必要な資金を半分に抑えられ、4月からはZARJPYを加えることが出来ました。

急騰や急落からの戻りの利益は低くなってしまいますが、リスクが小さくなりましたので、本当に安心して「ほったらかしで良いトラリピ」の状態にすることが出来ました。

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