5月のアノマリーと、ここ数年の為替データから2014年5月の為替を予想して、ポジションを考えてみたいと思います。
5月のアノマリー
アノマリーとして、ゴールデンウィーク前後の円高パニックが有名です。
2013年は、アベノミクスの影響かGW付近では円高にはならず、逆に一気に100円台を越え、その後104円まで円安が進みした。
ところが5月下旬に反発し、104円から94円まで急激な10円高が進んだ経緯もあります。
2014年に当て嵌めて考えると、102円から92円への円高が起こりえるという事です。
またどういう訳か、主役のドル・円よりもクロス円の円高の方が大きいという傾向もあります。
5月円高の背景
5月に円高になり安い背景として、以下の事が考えられます。
- ヘッジファンドの多くが決算(5月・11月)
- 10/11月買い・4/5月売りの基本戦略がある
- 円が売られ過ぎの状態になっている場合に
- GWで日本市場が休場状態で戻りが弱い
円が売られすぎの状態で修正のエネルギーが大きく加わった場合に、
反動がついてしまい、大きく円高に振れてしまいがちの様です。
5月円高の程度
例年の5月のドル円相場は、こんな感じでした。
- 2008年 3円変動 円安方向 一時約3円高
- 2009年 6円変動 円高方向 一時約5円高
- 2010年 7円変動 円高方向 一時約7円高
- 2011年 3円変動 円安方向 一時約3円高
- 2012年 2円変動 円高方向 一時約2円高
- 2013年 6円変動 円安方向 一時約3円高
5月の相場自体は、円高と円安が半々ですが、何故か一時的に大きく円高に振れる週があります。
これを利用して売り抜けらると良いのですが、日中取引できない会社員には難しいです。
2014年5月・6月の状況
円の「売られ過ぎ」の状況は継続中ですし、米国株は利食いしごろに高止まり中です。
どうやら、米国での利食い→?→円高、というアノマリーは今年もあてはまりそうです。
ここ5年間の5月のチャートから想像すると、5円から10円の円高でしょうか。
しかし。
6月FOMCでは、金利上昇に向かう施策が期待できますので、ドル高円安は比較的短期間に修正されると推測しています。
また、日本側も、法人税引き下げや日銀の追加緩和期待が噂されていて、円安誘導要因になりそうです。
2014年5月の戦略
想定レンジは、4パターン。
アベノミクスのお陰で、今後の長期的見込みは円安と判断しています。
いずれ円安方向に戻る想定ですので、小さい短期的な円高には手を出しません。
ここは押し目買いで行きたいと思います。
- 2円幅 100円〜102円:短期的な円高 → 放置
- 3円幅 99円〜102円:短期的な円高 → 放置
- 5円幅 97円〜102円:例年の円高パニック → 買い
- 10円幅 92円〜102円:昨年2013年と同じ円高パニック → 買い
97円と92円付近で、買いを入れたいと思います。